朝鮮外務省が米国の核拡散行為の真相とその危険性を暴露する備忘録を発表
【平壌9月29日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省は27日、核保有国としての軍縮の義務を無責任に放棄し、国際核拡散防止制度を最悪の危機状況に追い込んでいる米国の核拡散行為の真相とその危険性を暴露する備忘録を発表した。
備忘録は、米国が全地球的な核の悪夢をもたらしている垂直拡散の主犯であると暴いた。
今から80余年前である1945年7月、ニューメキシコ州の砂漠で人類史上、初めて核のきのこ雲をもたらした米国は、先制的な核占有を永久的な核独占につなげるため手段と方法を選ばなかった。
米国が1945年から1994年まで1032回の核実験を強行し、冷戦が絶頂を極めていた時期に3万2500余の各種核攻撃手段を保有していたという事実は、「悪の帝国」の魔手に入った核兵器がどんなに法外な人類史的災難を招きかねなかったのかを数字をもって雄弁に語っている。
1950年代までも独占的核優勢を過信していた米国は、1960年代中葉に入り、過度な軍費支出による財政的負担と世界2大核保有国として浮上した旧ソ連の核強勢に対する危惧の念から核軍縮の幕の裏で核優位先占を狙うより狡猾な術策に執着した。
米国が他国の「核実験説」を世論化し、「公正な競争」という名目の下で核爆発実験の再開を画策しているのも、戦略的敵を核軍備競争の渦巻きに追い込み、核戦力増強の急進的な加速化を実現しようとする下心から発したものに過ぎない。
こんにち、「米国第一主義」「力を通じた平和」を唱える現在の米政府の政策基調によって、米国核戦力の近代化はその幅と深度において冷戦時代を彷彿(ほうふつ)させる水準で推進されている。
最近、米軍部が「軌道上の宇宙統制兵器」を保有していると公式に認めたのも、このような宇宙覇権政策の延長で、敵対国に対する戦略核攻撃により有利な宇宙作戦の空間を確保しようとする危険な企図の現れである。
看過できないのは、陸地と海、空中、宇宙空間を含む「4大作戦領域」で絶対的な核優勢を保証するための米国の核戦力増強と近代化の動きがよりヒステリックな様相を帯びて強行されていることである。
米国が核使用のハードルを大きく低めて戦術核兵器の使用を念頭に置いた新たな核戦略の作成に取り組んでいる事実は、これらの核兵器が単なる敵対国の「脅威除去」を目的とした備え付け用の「抑止手段」ではなく、有事の際、戦場に投入するための実戦用兵器として堂々と位置づけられていることを示している。
備忘録は、米国が国際的な核拡散防止制度をかく乱する水平拡散の張本人であることを暴露した。
1968年に調印された核拡散防止条約(NPT)は、核兵器保有国と非核国の拡散防止義務、核エネルギーの平和的利用権利、核軍縮のための協商の推進などを規制したことで、国際拡散防止制度の礎石としての使命をはらんでいた。
米国は、NPTの核心条項に反して追随勢力に核兵器技術を公然と移転し、NATO(北大西洋条約機構)加盟国との核共有を条約が規制できない対象につくり、こんにち「核の傘」および「拡大抑止力」提供の名目の下で他国の領土に自国の核攻撃手段を大々的に配備している。
特に、米国が韓国と「核作戦指針」をつくり上げ、「核協議グループ」の運営を定例化したことに続き、日本への「拡大抑止力」の提供に核が含まれることを公約した事実は、米国の主導の下で核同盟へと刻一刻進化している米日韓3角軍事共助体制の真面目を直観させている。
今日までも、国際的な憂慮と危惧の念をかき立てるイスラエルの核保有と複数の親米国家の「独自核武装」努力は徹頭徹尾、米国の庇護と黙認・助長、後援の所産である。
看過できないのは、米国が日本と韓国、ニュージーランド、カナダをはじめ同盟国を引き入れてオーカス(AUKUS)を名実共に世界最大の原子力潜水艦同盟につくってみようと画策していることである。
米国が韓国の原潜保有を承認したのは、原子力潜水艦を媒介物とするオーカス方式の核拡散行為のもう一つの立証であり、アジア太平洋地域の政治的・軍事的安全環境に新たな不安定さを追加する危険な事態発展であると言わざるを得ない。
垂直と水平に働かされる米国の核拡散行為が引き続き黙認されるなら、「パンドラの箱」は完全に開かれ、人類の頭上に恐ろしい核惨禍を浴びせかけるであろう。
備忘録は、米国の急進的な核戦力増強と露骨な核拡散行為によって、国際核秩序が全面崩壊状態に至ったこんにちの地政学的状況は、世界の平和守護と全地球的な戦略的安全性の保障においてわが国家がより積極的な役割を果たすことを求めているとし、次のように明らかにした。
責任ある核保有国としての朝鮮民主主義人民共和国の行動選択は、いかなる国際機構や国際条約も限界を超えた米国の核戦力強化と核拡散策動を制御できない厳しい現実に徹底的に立脚するであろう。
これは、国家の安全利益と地域の安全環境を守るためのわれわれの努力において明白な基準になるであろう。---