【平壌1月20日発朝鮮中央通信】国際安保問題評論家であるキム・リョウォン氏が発表した文「日本の独立したNATO代表部作り上げ策動は地域の情勢に新たな不安定要素を追加する危険極まりない行為だ」の全文は、次の通り。
先日、日本は「NATOとの安全保障協力の強化」と「インド太平洋地域と欧州・大西洋地域の戦略的な連携の推進」の美名の下、NATOに独立した専任代表部を正式に開設した。
米国の挑発的な軍事覇権的行為によってアジア太平洋地域の安全環境がいつよりも重大に脅かされている時に、日本がNATOに独立した専任代表部まで開設したのは、地域の情勢に新たな不安定要素を追加する危険極まりない行為である。
日本は、NATOの勢力圏をアジア太平洋地域へ拡張しようとする米国の世界制覇戦略に便乗し、地域外のNATOと軍事的謀議・結託を強化しながら、地域の軍事的緊張を極度に激化させている。
日本が2022年からNATO首脳会議をはじめNATOが主催する謀議の場に定期的に参加し、特に昨年、米国をはじめとするNATO加盟国と日本列島とその周辺海域、太平洋上で各種名目の二国間および多国間の軍事演習を次々と繰り広げたのがそれを実証する。
先制攻撃能力の保有を合法化し、軍費を倍増して米国産空対空ミサイルと「トマホーク」巡航ミサイルなどの長距離打撃手段の大量購入に熱を上げている日本がNATOをアジア太平洋地域に引き入れて戦争の陣営確保に狂奔するのは、危険な事態発展だと言わざるを得ない。
諸般の事実は、戦犯国である日本こそ、侵略的な軍事ブロックへの加入と露骨な武力増強策動、絶え間ない戦争演習騒動でアジア太平洋地域をはじめとする世界を脅かす反平和勢力であることを再び明白に示唆している。
敗北した時から80年になるこんにちまでも過去の侵略犯罪の歴史を全面否定し、復讐(ふくしゅう)の刀を研いでいる地域の禍根である日本と無分別な膨脹政策によって世界の至る所で戦争と武力衝突を起こしているNATOの結託強化は、国際平和と安全に対する重大脅威である。
日本は、NATOと結託してアジア太平洋地域に再侵略の戦雲を引き寄せるほど、周辺諸国の強力な対応と戦略的孤立に直面するということを銘記すべきであろう。---
www.kcna.kp (2025.01.20.)