名処方

偉大な領袖金日成主席が1976年の初秋のある日、黄海南道載寧郡三支江協同農場(当時)を現地で指導するときにあったことである。

その年に同農場の稲の作柄は良かったが、トウモロコシの作柄はそれほどかんばしくなかった。

実際、同農場で栽培しているトウモロコシは雌穂の絹糸が出る前に雄花が先に出て花粉が風に飛ばされるため自家受精がよくならなかった。

それで、他の方法を導入したが、その方法は手間も多くかかり、技術的にも難問があって農場では依然としてトウモロコシ受精問題に対するはっきりした処方はなかった。

このような実情を確かめた金日成主席は、雌穂の絹糸が出る時期に雄花が出るトウモロコシの品種はないかと誰となく尋ねた。

ある幹部がいろいろなトウモロコシの種子があると申し上げた。

金日成主席は、この農場で植えたトウモロコシと幹部が言ったトウモロコシを混ぜて植えればまともに受精することができるのではないかと述べた。

瞬間、幹部たちは目がぱっとさえた。

金日成主席が教えた通りにすればトウモロコシがまともに受精をすることができた。

金日成主席が下した処方は、稲と違って自家受精もし、他の花によっても受精をする作物であるトウモロコシの生理的特性を科学的に洞察したことに基づいて出した名処方であった。---

www.kcna.kp (2025.08.05.)