国家機関の庁舎が学校に変わった物語

偉大な領袖金日成主席が1954年4月初め、平壌第19人民学校(当時)を訪れた時であった。

戦争の痕跡を癒せなかった学校の内部と外部を長い時間にかけていちいち見て回った金日成主席は、学校の庭を見回していて同行した幹部に学校の向こう側にそびえ立っている建物を指しながらあれは何の建物かと尋ねた。

新しく建設した商業省の庁舎だという幹部の答えを聞いた主席は、あの建物を学校に利用できないのかと再び尋ねた。

幹部は、すぐ答えられなかった。

直ちに庁舎を明け渡せば商業省を移す建物がなかったのである。

金日成主席は、幹部に商業省は自力で建物を建てることができ、今は公務員が小さい建物で事務をとってもいいから児童たちに庁舎を明け渡しなさいと指示した。

こうして、商業省の庁舎が一朝にして学校に変わるまれな物語が生まれるようになった。

国家機関の庁舎が学校に変わった物語は、新しい世代のためには何も惜しまず、よりよくて立派な教育条件を提供しようと気遣ってきた金日成主席の指導の下で開花した愛の伝説であった。---

www.kcna.kp (2025.06.05.)