実行できなかった特別決定

1973年9月のある日、党中央委員会政治委員会は特別決定を採択した。

特別決定は、偉大な領袖金日成主席の1カ月間の休養に関する内容であった。

金日成主席は、そのため休養地に発つことになったが、休養日程計画は初めの日から実行できなかった。

ある幹部が主席に、休息をとらなければなりません、党中央委員会政治委員会の決定ではありませんかと懇ろに申し上げると、主席は無条件休息をとれと言うのでここまできたが、やるべき事が多いのでいかに楽に休めるのかと述べた。

こんな対話が毎日のように続く中、いつの間にか数日が流れた。

この日も、塩州郡龍北協同農場(当時)第5作業班を見て回ったのについで、複数の単位を現地で指導した主席は、平安北道の責任幹部と席を共にし、道の活動を協議した。

あまりにももどかしくてせめて数日間だけでも休むことを懇請する幹部たちに主席は、もう休養をやめて今日、平壌に帰ろうと述べた。

幹部たちが主席にここで休息を取るよう重ねて申し上げると、主席は休息というものは特別なものではない、労働者、農民と共に居ながら彼らと話し合い、彼らの困難を解決してやって彼らが喜べばそれが私には休息になると述べた。

こうして、金日成主席に休息をとらせようとした党中央委員会政治委員会の特別決定は実行できなかった。---

www.kcna.kp (2025.03.18.)