敬愛する金正恩総書記が武力装備展示会「国防発展―2024」開幕式で行った記念演説

【平壌11月22日発朝鮮中央通信】敬愛する金正恩総書記が21日、武力装備展示会「国防発展―2024」開幕式で行った記念演説の全文は、次の通り。

親愛なる同志と友人の皆さん!

2024年の力強い闘争の結果によって国家活動と社会主義建設の各分野で貴い結実がもたらされている激動期に、今日ここでは、この1年間に国防分野で収められた成果を紹介する展示会が開かれました。

まず、この展示会の準備に多くの努力を傾けてきた該当部門の関係者と保障メンバーに深い謝意を表します。

展示会場が本当に素晴らしいです。

わずか1年の間にまた違ったものに感じられるわが国家の防衛力の目覚しい発展ぶりがそのまま集大成されているこの展示会場を見ると、急速な継続上昇を遂げている防衛工業分野の活動を満足に評価することができます。

毎年、わが武力の発展で驚異的な成果を収める上で誰よりも大きな貢献をした金正植大将、張昌河大将、高炳賢委員長、キム・ヨンファン院長、全日好総長をはじめ、国防分野を担当した指導幹部や国防科学技術集団、第2経済委員会傘下軍需工業企業所の幹部と労働者たちに謝意を表します。

近年、わが国の国防科学技術分野においては根本的な変革が起こり、多くの国防科学技術的難点がわれわれの主体的力、国防科学研究集団によって正確に解決されました。

私はこの変化の過程を目の当たりにしながら、わが科学技術集団の実力に対する確信を一層固めるようになり、頭脳産業分野において堂々と抜きん出ている朝鮮民主主義人民共和国の限りない将来性と潜在力を確認しました。

これは、民族的優秀性と、その頭脳集団を立派に育成し、集中的に動員・利用する政策が完璧に結合された帰結であると私は確信しています。

ここに展示された兵器システムの使命はそれぞれ異なりますが、現代国防科学技術力と国防経済力の集合体であり、この技術が自らの資源すなわち、自らの主体的力によるものだという点に、私は特別な意味を付与しています。

近年、実に大きな変化が起こりました。

今日、われわれが目撃しているこれら全てのものは、わが党が作戦を立て、強力に推し進める新世紀の国防工業革命でこの1年間に達成された成果に対する誇り高い記録であり、これでわれわれは、自力によって国家と人民、革命偉業を守るというわが党の自衛思想の正当性と生命力をさらに強く発揮し、第8回党大会の示した国防建設目標の達成において画期的で新たな前進を遂げるようになりました。

今回の展示会の持つ実践的重み、政治的・軍事的意義がさらに大きいのは、米国とその同盟勢力の悪辣な対決姿勢と冒険的な軍事行動が最大限度を超えた2024年に、自衛権行使の強対強、正面勝負で対応して獲得した国防発展の結実であるからです。

国防分野において毎年われわれが成し遂げているこのような目覚しい成果を通じて目にする発展潜在力と発展速度は、現在、敵がわれわれに加えているさまざまの脅威ばかりでなく、今後も直面しうる将来的な安保脅威にも主動的に対処できる能力と安全保障を確実に持っていることを確信するのに十分です。

ついにわが国防工業は、革命の各段階、各時期、各状況が求める軍事活動を最も適実かつ徹底的に裏打ちする先端工業に更新され、世界的な軍事強国であるわが国家の地位を強固にする戦略的な砦として一層強化されるようになりました。

われわれの進んだ先端国防科学技術分野と軍需経済の技術的土台は、国の全般的な工業構造を変える上でも重要な作用と先駆的役割を果たしています。

同志の皆さん!

ここに展示された武力装備が2024年の1年間の成果ではありますが、この場所に堂々と出るまでは、時間の累積だけでは形容しがたく、その一つ一つの記録更新は血のにじんだ開拓と探究を伴う苦難に満ちた道程を経過しました。

これらの武力装備を、設計と製作機能、材質の水準やその戦闘技術的諸元をもって世界的な先端武力装備と比べることはできるでしょうが、その真価を測るのは容易なことではありません。

われわれの自立的国防工業を完全に窒息させ、抹殺しようとする敵対勢力の史上初の最悪の制裁・封鎖の中で、そのために全てが不足し、困難な状況の下で国防力の強化を最大の愛国、最高の革命性と見なす党と人民の大きな期待を骨身で自覚し、その実現に心身共に惜しみなくささげることを当然の本分とする国防科学技術集団と軍需工業部門の労働者たちの崇高な精神がこれらの武力装備にこもっています。

それゆえ、その正義の目的と性格において、こもっている不屈の精神力と空前の闘志においてわれわれの武力装備は、帝国主義国家の軍産複合体が殺戮と破壊、経済的利益を追求して作り出すものとは到底比べものにならない何千何万倍もの威力を持っているのです。

同志の皆さん!

今日、わが共和国はその革命的な思想と正義の偉業、不屈の努力で獲得した絶対の尊厳と強勢に依拠して、国際政治軍事形勢の変化に影響力を行使する強大な軸として浮上しました。

しかし、苦難に満ちたその開拓と躍進の段階を超越する優れた英知と勇猛、ねばり強い奮闘がなければ保証できないのが激変する現実であり、迫ってくるわれわれの未来です。

今、われわれは第2次世界大戦以降、最も混乱した暴力的な世界を目の当たりにしています。

全世界を自分の利益圏内に入れようとする米国の破廉恥な術策と、それによって発生したあらゆる矛盾と対立が爆発の臨界を超え、あまりにも不公平で残酷な戦争と破局的な災難をもたらしました。

各国の領土と各民族の自主権を尊重し、世界の平和と安全を守るという大義名分で制定・志向されてきた国際規範が、覇権勢力の蛮勇と強権に振り回される、文字通り修羅場であると言えます。

ほぼ1世紀前に欧州とアジアのファシズムが連合して世界を騒がしたように、西方と東方の反動勢力がアメリカ帝国主義者の指揮棒の下で同盟して、全世界に貪欲的かつ圧制的な秩序を確立しようとするのが今日の実状です。

特に、米国は自分の支配主義政策にとって克服できない挑戦となっているわが共和国の急進的な強勢をけん制し、追随国に対する支配力を維持・強化するために核を共有する軍事同盟システムを拡大する一方、わが国家の周辺に膨大な戦略打撃手段と同盟国の兵力を展開して軍事的圧迫と挑発を極度に強めています。

今のように朝鮮半島で交戦双方が危険極まりなく、鋭く対峙し、刻一刻最も破壊的な核戦争に拡大しかねない状況に直面したときはありませんでした。

われわれがこの場で必ず触れておくべきもう一つの問題は、今日、朝鮮半島地域に作り出された極端な情勢が決して相手に対する誤解によるものではないということです。

われわれはすでに米国と共に交渉コースの行き着く所まで行ってみましたし、結果的に確信したことは、超大国の共存意志ではなく徹底した力の立場と、いつになっても変わらぬ侵略的で敵対的な対朝鮮政策でした。

現在までも米国の政客が口癖のように言っている、米国は絶対に敵対的でないという説教が世人に怪説として認識されて久しいです。

何としてもわれわれの思想と制度を抹殺し、わが人民を絶滅させようとするアメリカ帝国主義と追随勢力の極悪な野望は少しも変わっておらず、むしろ今世紀に無分別な実行段階へと促進されています。

軍事力の衝突で過熱した今の世界で、自衛を放棄した国は真の主権国家とは言えず、力の弱い国は必ず圧制に踏みにじられ、侵略の惨禍を免れることができません。

これらの現実は、敵を圧倒できる最強の国防力、これこそが唯一の平和の守護であり、強固な安定と発展の保証であることを毎日、毎時、痛感させています。

わが党と政府は、いかなる場合にも自国の安全圏が侵害される状況を絶対に座視しないでしょうし、われわれの手で軍事的バランスの重りを下ろすようなことは永遠にないであろうことを再三明らかにします。

われわれは、国家と人民に加えられるあらゆる軍事的威嚇を取り除くための断固たる行動を続けるでしょうし、国防力の絶え間ない発展と堂々たる自衛権の行使によって敵の武力使用意志を徹底的に粉砕するでしょう。

同志の皆さん!

われわれの力を止めることもなく、その限界もなく強化すること、わが国家の主権と利益、安全環境を責任をもって守ることのできる戦争抑止と遂行の強大な能力を持続的に向上させることは、わが党の自衛的国防建設路線が提起する必須的かつ恒久的な要求です。

今、敵も引き続き牙を研ぎながら進化しています。

従って、われわれが一層目覚しく飛躍してこそ、敵との軍事衝突を抑止し、政治・軍事情勢の管理で戦略的な主導権を握ることができます。

強大な今日に満足することなく、限りない強大さを目的とし、追求する志向と意志にわれわれの真の強大さがあり、国家安全の確実な保証があります。

今日、われわれが武力装備展示会を開催する主な目的も、ただ歴史を振り返ったり、今の水準に自己満足したりするところにあるのではありません。

必然的に自立的防衛分野の産業の飛躍的な進歩によって、国家防衛力の重大な変化を加速化し、その戦略的地位と役割を非常に向上させなければならないということをよりはっきりと強調するためです。

私は、われわれの自主権を侵害する勢力が存在する限り、敵の悪辣な策動が続く限り、脅かされるわが国家の安全環境の要求に相応しく、現代の戦場で把握される変化がわれわれに示唆する程度に相応しく、各種の武力装備を引き続き更新し、先端化していくべきだと見なしています。

われわれは、現代戦の新しい様相と日増しに危うく変化する敵の戦争方法に応じて自衛力をより攻勢的に、限界なしに進化させながら、わが軍を技術的に現代化し、強力な手段をより多く装備させるつもりです。

世界は科学技術の急速な発展によって絶えず変わっており、この重大な変化が各国の安保に及ぼす影響はたいへん大きいです。

速く、機敏に客観的世界の変化に適応し、対応しなければならないのが、今日、国防科学分野に提起される主な任務の特性、発展方向になっています。

軍事力は不断に更新されなければなりません。

停滞した軍事的強勢はすなわち防衛劣勢の始まりを意味します。

わが党と政府は、これにもっと関心を向け、模索するでしょうし、より多くの将来的な事業を構想し、積極的に実行していくでしょう。

同志の皆さん!

長きにわたる革命実践を通じてその科学性と威力がはっきりと実証された自衛の路線を一層高く掲げ、たくましく、変わりなく、さらに力強く進むところにわが国家、わが人民の永遠なる安全と未来があります。

開拓の道と意志は、われわれのまたとない甲斐であり、誇りであり、栄光です。

わが党と政府は、より高い軍事技術力、強力な軍事力の育成に全力を尽くし、強固な国防によって栄えあるわが祖国―朝鮮民主主義人民共和国を守るでしょう。

今日のこの行事に参加した皆さんが、わが国防力に対する然るべき自負とその尽きせぬ発展に対する楽観と信念をもって展示会場を参観し、有益な時間を過ごすことを望みます。

ありがとうございます。---

www.kcna.kp (2024.11.22.)