国防省政策室長が談話発表

【平壌7月13日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国の国防省政策室長が13日に発表した談話「地域の平和を脅かす米・日・韓の軍事的結託は当然、注視され、抑止されるべきだ」の全文は次の通り。

最近になってより脅威的な性格を帯びて周期的に強行されている米国と日本、韓国の軍事共助と共同軍事行動は、朝鮮半島とその周辺地域の軍事的緊張水位を高調させる主たる危険要素となっている。

去る7月11日、米・日・韓は朝鮮半島周辺の上空で戦略爆撃機B52Hを含む複数の機種の戦闘爆撃機を動員して挑発的な3者連合空中訓練を強行し、同日、米・日・韓3者合同参謀本部議長会議を開いてわが国をはじめとする地域諸国を狙う3者軍事協力をより加速化しようとする企図を露骨にさらけ出した。

われわれは、朝鮮民主主義人民共和国の安全上の憂慮を意図的に無視して挑発的かつ威嚇的な軍事行動を持続的に働いている米・日・韓の敵対的行動に深刻な憂慮を表し、これが地域の情勢に及ぼす重大な悪結果に対して強く警告する。

今年に入って米国は、朝鮮半島地域に対する戦略打撃手段の展開回数において歴代の記録を更新するとともに、追随国との合同軍事演習の頻度と規模を大幅に増大しながらわが国家の安全環境に持続的に危険を生じさせている。

米国の戦略爆撃機とステルス戦闘機、各種の空中偵察資産が在日、在韓米軍基地に大々的に前進配備され、米国防長官と海軍長官、輸送司令官をはじめとする軍部の官吏が朝鮮半島周辺地域に大挙して出没して対決狂気を鼓吹するなど米・日・韓の3角軍事共助はより攻撃的に進化している。

米・日、米・韓の両軍事同盟が核に基づいた3角軍事同盟へと完全に変化し、3者軍事協力が全ての領域で加速的に推進されている憂慮すべき事態発展は、朝鮮半島地域の長期的な不安定と緊張が任意の瞬間に予測不可能な軍事的対決局面へ移行しかねないことを予告している。

朝鮮半島地域にもたらされた緊張と危険の水位を高め続けている米・日・韓の無責任な行為は当然、注視され、抑止されるべきである。

われわれは、信頼できる圧倒的な軍事力を保有するのが米国が追求する「力を通じた平和」のドクトリンの実践的適用を抑止し、米・日・韓の共同軍事行動計画を無力化させることのできる最も現実的な方途であることを明白に認識している。

地域の安全根幹を脅かす多国間軍事同盟強化策動と侵略的性格が明白な合同軍事演習のような挑発的軍事行動に対して反射的な対応措置を講じるのは当然なわれわれの主権的権利である。

われわれの武装力は米国とその追随勢力の集団的挑発を阻止し、侵略企図を抑止し、戦争行為に効果的に対応することのできる高度の軍事的備え態勢を常時維持している。

朝鮮民主主義人民共和国は、国家の安全環境に否定的影響を及ぼすいかなるささいな行為に対してもいささかも許さないという不変の立場を実際の軍事的対応行動をもって一層明白に表現するであろうし、国家の主権と安全利益を守るための責任ある措置を引き続き取っていくであろう。---

www.kcna.kp (2025.07.13.)