朝鮮最高人民会議第14期第10回会議

【平壌1月16日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第10回会議が1月15日、首都平壌の万寿台議事堂で行われた。

会議は、全国の人民が偉大な闘いと誇るべき成果で満ち溢れた昨年の勝利と栄光を第8回党大会が示した目標達成の勝算を確定すべき今年へとさらに輝かしく、さらに剛勇につなぐための攻撃戦を果敢に開始した重大な時期に招集された。

会議には、最高人民会議代議員とオブザーバーとして党中央委員会、最高人民会議常任委員会、内閣、省、中央機関、武力機関をはじめ、中央と地方の当該の活動家が出席した。

朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員である金徳訓、崔龍海、李炳哲の各氏をはじめ、党と政府、軍部の幹部と最高人民会議の議長、副議長、国務委員会の委員、最高人民会議常任委員会の副委員長、書記長、委員が幹部壇についた。

最高人民会議の朴仁哲議長が、開会の辞を述べた。

開会が宣言されると、朝鮮民主主義人民共和国国歌が奏楽された。

朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第10回会議では、次のような議案が上程された。

第1に、朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ112(2023)年国家予算執行の決算とチュチェ113(2024)年国家予算について

第2に、朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会と民族経済協力局、金剛山国際観光局を廃止することについて

朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が、共和国政府の施政方針を宣明するために幹部壇に姿を現した。

全ての参加者は、われわれの崇高な理念、われわれの聖なる偉業である富国強兵を実現するための歴史的な闘いを百勝の道へ導き、自主、自立、自衛で強大な全面的国家繁栄の新しい転機を力強く開いているわが党と国家、人民の尊厳の最高代表者である金正恩総書記を仰いで嵐のような「万歳!」の歓呼の声を上げた。

敬愛する金正恩総書記が、綱領的な施政演説「共和国の繁栄・発展と人民の福祉増進のための当面の課題について」を行った。

金正恩総書記は、党と国家の聖業に対する忠実さと人民への献身的奉仕精神で自分の責務を全うするために苦心し、奮闘してきた各代議員に深い謝意を表し、新年度の国政を論じる本会議の中心議題と今後共和国政府が社会主義建設の全面的発展のための変革と改変を多段階に、立体的に、攻勢的に成し遂げる上で提起される重大課題、その実行で堅持すべき原則的問題を全面的に提示した。

金正恩総書記は、人民の福祉増進を国家活動の最高の原則に掲げた党と共和国政府が最も重視し、手間をかけるべき至上の課題は、人民の生活を一日も早く向上させることであると述べ、地方の世紀的な後進性を払拭し、地方の人民の宿望をかなえてやるための壮大な革命となる新しい地方産業発展政策とその実行のための重大な措置を満場に宣言した。

金正恩総書記は、世界で最も危うい戦争勃発(ぼっぱつ)危険地域と化したわが国家の安全環境と、米帝と追随勢力の対決妄動の危険性を厳正に分析、評価し、最も徹底的かつ非妥協的に決行すべき対敵闘争方向と戦闘的課題を宣明した。

演説では、反帝・自主を絶対不変で一貫した第1の国策にとらえたわが国家の尊厳にふさわしく、対外事業部門で国権守護、国益死守の原則を堅持する上で提起される政策的問題が明示された。

全ての参加者は、社会主義偉業遂行の百年の大計を見通して強国建設の根本指針を頑丈な柱として立ててくれる金正恩総書記の演説を限りない感激の中で傾聴した。

偉大な使命感と必勝の自信で充満した金正恩総書記の歴史的な施政演説は、わが党と国家、人民が英雄的尊厳と百折不撓の気概をもって折り重なる国難と危機を勇敢に打開し、強国への勝利的前進をより一層促進することができるようにする戦闘的旗印、不滅の革命大綱となる。

会議では、第1の議案として昨年の国家予算執行状況と新年度の国家予算案を討議した。

財政相の高正範代議員が、報告を行った。

報告に続いて、朴正根、チョン・ハクチョル、リ・ヨンチョル、ハン・ナムチョル、キム・ミョンチョルの各代議員が討論した。

各討論者は、審議に提出された報告で昨年の国家予算執行が正確に総括、決算されたし、新年度の国家予算が党中央委員会第8期第9回総会の精神に立脚して、5カ年計画完遂の明白な実践的保証を確保するための闘いを財政的に裏付ける原則に基づいて編成されたと述べ、全面的な支持を表した。

また、昨年、自分らの部門、自分らの単位の活動で収められた成果と経験、現れた欠点を厳密に分析、総括するとともに、変化した環境と実情に合わせて現実での難題を正し、展望的発展の円滑な推進を図ることのできる対策的問題を提起した。

そして、わが党の綱領の成功裏の実行で重要な意義を持つ今年の闘いで責任感と積極性を強く発揮することによって、社会主義建設の連綿たる上昇を果敢で実のある活動の実践で裏付けていく決意を表明した。

会議では、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ112(2023)年国家予算執行の決算を承認することについて」と朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ113(2024)年国家予算について」を全員賛成で採択した。

会議では、第2の議案として対南機関を廃止することについて討議した。

北南対話と協商、協力のために存在していた機関を即刻廃止すべき当為性と適法性が明記された最高人民会議の決定草案を最高人民会議の副議長メン・ギョンイル代議員が提起した。

会議では、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会と民族経済協力局、金剛山国際観光局を廃止することについて」を一致可決した。

最高人民会議の朴仁哲議長が、閉会の辞を述べた。

最高人民会議第14期第10回会議は、わが国家と人民の尊厳と主権、自主的発展をしっかり裏付け、国家繁栄の変革的局面を上昇させ、拡大するための決定的な闘いの前衛で人民の代表、国政の主人としての責務を果たすという参加者の非常な政治的熱意の中で、その活動を成功裏に終えた。---

 

www.kcna.kp (チュチェ113.1.16.)