金正恩国務委員長がロシア国防相と会見

【平壌11月30日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が11月29日、ロシア連邦軍事代表団を率いて訪朝中のアンドレイ・ベロウソフ国防相と会見した。

金正恩国務委員長は、5カ月ぶりに平壌を再訪したベロウソフ国防相を温かく迎え、友好的で信頼的な談話を交わした。

ベロウソフ国防相は、金正恩国務委員長に送るロシア連邦のウラジーミル・V・プーチン大統領の親しいあいさつを丁重に伝えた。

金正恩国務委員長はそれに深い謝意を表し、尊敬するプーチン大統領に温かいあいさつを伝えるよう託した。

談話では、国防分野をはじめ朝ロ両国の包括的戦略パートナーシップをより一層深化・発展させ、激変する地域および国際安保環境に対処して、両国の主権と安全利益、国際正義を守る問題について幅広い意見が交わされ、満足な見解の一致を見た。

金正恩国務委員長は、ベロウソフ国防相の訪朝は両国の防衛力強化と安全保障に大いに寄与し、両国軍隊間の友好および相互協力、関係の発展を促す有益な契機になるであろうと述べた。

金正恩国務委員長は、日増しに先鋭化するウクライナ事態の進展について深刻な憂慮を表明し、最近、米国が取った反ロシア的措置は紛争を長期化させ、全人類を脅かす無責任な行為であり、当然、国際社会の糾弾を受けるべきだとの立場を明らかにした。

金正恩国務委員長は、米国と西側がキエフ当局を押し立てて自国産の長距離打撃兵器でロシア領土を攻撃させたのは、紛争に対する直接の軍事的介入であり、反ロシア戦争の侵略的な実体として前面に浮上した以上、敵対勢力が相応の代償を払うようロシアが断固たる行動を取るのは正当防衛権の行使になるとし、米国をはじめとする挑発勢力がロシアの警告を無視して有益なことは何もないということを明白な行動シグナルをもって示す必要があると強調した。

金正恩国務委員長は、最近、ロシアの政府と軍隊が決行した対ウクライナ対応打撃は、無分別な軍事冒険主義に執着する米国と西側、ウクライナに事態の深刻さとロシアの強硬対応意志を認識させる時宜にかなった効果的な措置であるとし、朝鮮民主主義人民共和国の政府と軍隊と人民は今後も、帝国主義覇権策動に立ち向かって国家の主権と領土保全を守ろうとするロシア連邦の政策を変わることなく支持するであろうと確言した。

金正恩国務委員長は、強力な朝ロ関係は両国人民の福利を図り、地域の情勢を緩和させ、国際的な戦略的安定を保証する有力な安全保障装置であるとし、去る6月の朝ロ平壌首脳の対面で成し遂げた合意にのっとって両国の関係を政治、経済、軍事をはじめとする諸分野にわたってより活発に拡大・発展させていく意志を披歴した。

金正恩国務委員長は、尊敬するロシア連邦のプーチン大統領とロシアの政府と軍隊と人民に温かい祝福のあいさつを伝え、平壌は常にモスクワと共にあることをもう一度確言した。---

www.kcna.kp (2024.11.30.)