【平壌9月9日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国外務省の金先敬国際機構担当副相は8日、次のような談話を発表した。
最近、国連人権高等弁務官事務所は国連事務総長の名義で朝鮮民主主義人民共和国の人権状況を甚しく捏造・歪曲した報告書なるものを発表した。
上記の報告書は徹頭徹尾、敵対勢力がわが国家のイメージをダウンさせようとする腹黒い下心の下につくり上げた極悪な反朝鮮謀略文書、対決文書である。
私は、国連の名を盗用してわが国家の尊厳と体制を謗ろうとする敵対勢力の策動を許せない政治的挑発、主権侵害行為と峻烈(しゅんれつ)に断罪・糾弾する。
わが共和国に反対する不純勢力が提供した虚偽、捏造(ねつぞう)資料を複製した敵対的性格の報告書は、国連事務総長が米国とその追随国政府の言いなりになっていることを如実に実証している。
国連憲章と普遍的な国際人権法ではなく、不法無法のアメリカ式人権の物差しが基準となっている国連の現実態は、世界の人権状況が改善されていない重要な原因の一つである。
国連事務総長と国連の当該人権機関はありもしない誰それの「人権問題」をうんぬんする前に、米国の実存的で劣悪な人権実態について問題視すべきであったであろう。
こんにち、社会的矛盾と対立によってあらゆる憎悪犯罪がはびこり、黒人が強権に押さえ付けられて息さえできないと身もだえする国、ガザ地区で強行されているイスラエルの反人倫的な大虐殺蛮行に反対した大学生の平和的デモを野獣のように弾圧するごろつき国家が果たしてどの国なのか。
海外駐留兵士らが現地住民に犯した性暴行をはじめ、ありとあらゆる凶悪な犯罪事件が次々とあらわになって世の中を騒がしくしたのに謝罪どころか、何の呵責も感じない鉄面皮な犯罪国家が果たしてどの国なのか。
このような特級犯罪国である米国に向かっては一言論評する勇気さえない国連の人権機関が個別の国の「人権問題」に無鉄砲に言い掛かりをつけるのは明白に二重基準であり、憲章が付与している責任と使命に対する意識的な怠りであると言わざるを得ない。
わが人民の人権に対する唯一無二の威嚇は、他ならぬ米国とその追随勢力の対朝鮮敵視政策である。
朝鮮民主主義人民共和国政府は、誰がなんと言おうと今後も、敵対勢力の人権侵害行為から人民の安泰と福利、真の生の権利を徹底的に保証するための自分の使命にあくまで忠実であろう。---
www.kcna.kp (2024.09.09.)