襟首をつかまれた「超大国」の醜いざま 朝鮮中央通信社論評

【平壌1月29日発朝鮮中央通信】先日、イラン海軍がオマーン海で米国タンカー「セイント・ニコラス」号を拿捕(だほ)した。

昨年4月、米国がいわゆる「制裁履行のための作戦」を繰り広げて海上で「押収」したイラン産石油を持ち去るのに利用されたこの船舶は、今回抑留されてイランの司法当局に渡されるようになった。

イランに対する「制裁履行」のレッテルを被って強行された米国の石油強奪策動は一度や二度ではない。

2021年11月、米国はオマーン海水域でイランが輸出する石油を積載して航行していたタンカーを拿捕して奪おうとしたが、イラン武装力によって失敗し、世界の面前で赤恥だけをかいた。

2020年8月にはベネズエラへ航行していたイラン産石油積載のタンカーからほぼ112万バレルの石油を強奪して利得をむさぼったかとすれば、翌年2月、またもやイランイスラム革命防衛隊に関わる船だとしてアラブ首長国連邦の水域で1隻のタンカーを抑留して約200万バレルのイラン産石油を奪って1億1000万ドルに売り払った。

今回の米国タンカー拿捕に関連してイランは、自分らの行動は米国の石油強奪行為に対する報復の一環であるとし、「窃取して逃げていた時代は終わった。われわれは地域でわが国を狙って威嚇を加えることを許さない」と宣布した。

侵略と略奪で生まれ、肥大したあげく、白昼に他国の資源を略奪するような醜悪非道な犯罪もはばかることなく働く現代版「海賊元凶」である米国に浴びせかけられた応分の処罰だと言うべきであろう。

米国の「海賊」行為は、ただイランにのみ限られていない。

陰謀的で強盗さながらの方法でシリアに巣食った米国は、石油だけでなく穀物、綿をはじめとする農産物にまで強奪の魔手を伸ばしている。

2023年1月の初め、60台のタンク車とトラックで石油と小麦を収奪したのに続いて、12月だけでも震災で苦痛をなめているシリアで二度にわたって多量の石油と食糧を強奪した。

世界の各地で略奪と強盗行為をこととしてきた米国が、年頭から襟首をつかまれたまま恥をかくざまになったのである。

他国の富を強奪して肥大してきた白昼強盗の米国の卑劣な略奪行為が正義の裁きを受けるのは、あまりにも当然である。---

www.kcna.kp (チュチェ113.1.29.)