現実を認めるのがそんなにもつらいか朝鮮中央通信社論評

【平壌2月8日発朝鮮中央通信】先日、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)が現実を無視する常識外の詭弁(きべん)を並べ立てて世人を笑わせている。

米国に忠実な反共和国対決集団に進化したこの群れの代弁者らは、われわれに対して「核保有国に認めてもらえない」と強情を張り、「核兵器と現存する核プログラム、その他の全ての大量殺りく兵器および弾道ミサイルプログラムを完全かつ検証可能で、不可逆的な方式で廃棄しなければならない」という旧時代的な妄言を並べ立てた。

誰が「認定」などを口に乗せたこともないのに、古い蓄音機の故障したレコードから出るたわごとを聞くようになると、この「偉大な紳士」らが今や、事新しく変化する現実に対して目と耳も全てふさいだ哀れな存在になったというかわいそうな考えだけである。

世界の「平和」と「安全」を誰よりも「熱唱」するこの勢力が人類に与えたのが果たして何であり、つじつまの合わない詭弁をあえて並べ立てる目的がどこにあるかを再び振り返るようにする契機だと言わざるを得ない。

今、世界は米国をかしらとする西側勢力の平和破壊行為によってどの時代にもなめたことのないつらい苦痛の日と月を送っている。

ウクライナ事態が持続、拡大し、中東での戦乱が悪循環を繰り返しているのが米国と西側の破廉恥な地政学的利益追求による結果であるというのはすでによく知られている。

とりわけ、今、この陳腐な白昼強盗の群れは自分らとは地理的にあまりにも距離が遠い朝鮮半島にまでのぞきながらまた他の平和破壊を演出してみようとあがいている。

昨年だけでも、米国の指令に従ってNATOとEU加盟国をはじめとする西側の膨大な武力がわが国家の周辺に投入されて核戦争勃発(ぼっぱつ)を前提とする挑発的な軍事演習騒動で歳月を送った。

今年に入ってNATOが初めて行ったしわざは、「安保協力強化」の看板の下で朝鮮半島の周辺地域で一番好戦的な勢力を自分らによりしっかりと引き入れて侵略策動を強行するためのいわゆる専任代表部の開設劇であった。

諸般の事実は、NATOとEUが「平和の使徒」と自称しながら「不可逆的な検証」などの妄言を吐いたのは世界の「安全」と縁もゆかりもなく、ただあるとするなら、わが国家を武装解除させて自分らの不純な政治的・軍事的目的を順調に達成しようとする対決狂信者らの野望の発露だけであるということを示している。

限界なく飛躍するわれわれの核戦力強化政策の当為性がさらに浮き彫りになる理由がまさにここにある。

再度明白に言っておくが、われわれの核は誰それの「認定」を受けるための「宣伝物」ではなく、特に幾ばくかの金で取り換える「駆け引き物」ではない。

わが国家の核戦力は国の自主権と人民の安全を侵害し、地域の平和を脅かす敵対勢力のいかなる侵略企図も原点から迅速にえぐり出すための不変の実戦用である。

今回に反平和勢力のたわごとに相づちを打った国連にも主権国家の正々堂々たる自衛的措置についてどうのこうのと評する前に、果たしてどんな勢力によって地球の各地で戦乱が起こっているかを冷徹に認め、自分の目的と使命に忠実であることを勧告する。

現時点でより明白なのは、腹黒い下心を追求する敵対勢力が共和国の核戦力の前で極めて大きな危惧の念と不安を感じているという事実である。

めくらめっぽう腕を振り回しながらたわごとを言い放つ反共和国集団の発作的症状は、わが国家が敵対勢力の狂気に相応して取る重大な出来事に慣れる日に完全に解消されるであろう。

現実を認めるのがそんなにもつらいか。---

www.kcna.kp (2025.02.08.)